結局、IK Multimediaは何を買えばいいのか。

IK Multimedia、本当にいろんな商品売ってますが、中にはコレは持ってるのに他の同梱セットの製品が欲しいから仕方なく重複買いしてしまったという方が非常に多いと思います。DTMのソフト音源やプラグインは取り敢えず置いておいて、ギター・ベースのインターフェイスにまつわる製品群の中から、使用用途・効率のよい買い方を人柱となってきた私なりに分析してみたいと思います。

まず、ライブなどはやる予定がない、手軽にギターを練習したい、手軽にDAWソフトにギターのアンプシミュの音を流し込みたい、そういう方は iRig シリーズがお勧めです。特に練習したい人向けには iRig HD2、本格的にレコーディングに使いたい人にはiRig HD X が良いかと思います。iOS上でAmpliTube TONEXなどのアンプシミュレーターソフトが動作するため、手持ちの iPhone, iPad で視覚的にかつ直感的にパラメーターを随時いじりながら音を作り込めるという手軽さがあります。なお、iRig はIK Multimediaのソフトだけでなく、Positive Grid BIAS FXやGarageBandといったソフトウェアにも使えます。しかし、無料版のiOS Amplitube TONEXではちょっと物足りないと感じる方もいると思いますので、必要に応じてアプリ内課金しないといけないのがデメリットではあります。

次に、ライブやセッションなどバンドで使用したい方。まだ TONEX MAX や AmpliTube 5 MAX をお持ちでない方は迷わず TONEX Pedal がお勧めです。本体にこれら有料アンプシミュソフトが付いてくるので断然お得です。

ここからが問題なんですが、TONEX MAX も AmpliTube 5 MAX も持ってるけどハードウェアはどうしよう・・・という方。一番無駄がないのは TONEX One なのですが、如何せんフットペダルスイッチが一つしかないため、これ一台でマルチエフェクターのような使い方をしたいというには無理があります。PC上で作ったサウンドセットを20個保存できるのはいいのですが、それを使うには指でALTスイッチとペダルスイッチを同時押しして設定モードを呼び出してツマミを回して・・・という手順を踏まねばならず、これを一台のアンプとして割り切って使うのには問題ないのですが、いろんな出音を曲ごとに使い分けしたいというのにはちょっと無理があります。そこで TONEX Pedal のほうがそういった現場では重宝するんですが、TONEX MAX , AmpliTube 5MAX の重複買いをしなければならないという無駄なコストがかかってしまうのです。実際、IK Multimediaの日本取り扱い代理店にメールでこの件について質問したのですが、IK MultimediaとしてはTONEX Pedalを主力商品として扱っており、そのために付随するソフトウェアは無料だという体で販売しているそうです。決してハードウェア上にソフトの金額を上乗せしている訳ではないとのこと。ですので、ソフトウェアの重複については現状IK Multimediaとしては配慮する予定はないそうです。という事情から、使用する現場次第では重複買いでもTONEX Pedalを選択する以外方法はなさそうです。

ということで、IK Multimediaの商品を購入するに当たっては、これらの製品のバンドルソフトを確認の上、重複買いをなるべく避けて損をしないように賢くお買い物をしたほうがよいかと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000

平林征児's DTM

気まぐれ日常メモ