今年は作曲家30周年記念なのです

あけましておめでとうございます!

タイトルどおり記念ということで、つらつら書きます。長くなると思いますので、興味なくなったら読み飛ばしてください(笑)


会社を辞めてフリーランスとなり今年で30年です。いやぁ、長いようで短いようで、いろんなことがほんとありました。でも事あるごとに、転機を迎えるたびに、誰かに助けられ、救われてきました。元々運命論者ではない私ですが、これは何かに導かれてるんじゃないかと思うくらい、都合よく救われてきたのです。フリーになった最初の半年ほどは、フリーで仕事をしていく責任というか覚悟というものを、背中で語ってくれる先輩がおりました。そして本当に運よく時世は通信カラオケ大ブームが到来し、何百・何千という曲のMIDIデータを作成・編集し、いわゆる商業音楽とはどのような楽器構成でどういったコード展開で作っていけばいいのかという基礎を「多大な報酬を受けつつ」叩き込まれました。また、今までギターしか触ったことがなかった私が、主にRoland SCシリーズですが、システムエクスクルーシブデータまでいじって音を作り込むというシンセの鳴る仕組みまで叩き込まれました。

ところがカラオケブームも去り、受注が無くなる頃、またありがたいことに今度はまたゲーム音楽の作成業務に就く機会が与えられました(ソルシエールサウンドデザインへの参加です)

この頃にはすでにDAWソフト上で作曲・編曲・トラックダウン・マスタリングまでこなすのが当たり前の時代になっており、基本的な楽曲のMIDIデータ作成は数年間の地獄の耳コピで鍛えられた経験が生かされたのですが、今度はトラックダウンという課題が与えられました。これについては現在もまだ日々精進なのですが、これについては、ほんとチームリーダーやプロのスタジオエンジニアさんに一から勉強させてもらいました。しかし、トラックダウンやマスタリングといった作業は本当に奥が深い仕事でして、作曲までの過程は理論で詰めればなんとでもなるんですけど、その音色をどう加工してどう混ぜ合わせて・・・みたいな、正解のない世界なわけです。唯一の正解はリスナーさんの評価でしょうか。当時は自分が作った曲を私が知らないお客様が評価してくださることがとても励みになりました。時には自分でも気に入った作品を神曲などと持ち上げてくださる方もいて、本当に嬉しかったです。

そして何年・何十年と時は過ぎ、今から12.3年前でしょうか、私は精神障害を患いました。通常の業務に支障をきたすほどの状態で、作る曲は全てNG、自分でも納品後に聴いて「なんじゃこりゃ??」みたいな酷いものでした。当然実質上の戦力外通告が出され、病院通いが始まり、1年、2年と続くうちに、これは数ヶ月やそこらで治る病気じゃないなと悟りました。以前にも書きましたが、前線から退いたのはこのタイミングです。体調(心理状態)がよい時に呼ばれたらちょっとお手伝い、とか現在はそんな感じです。

このブログ立ち上げたのはすでに現役引退して病気療養中からなので、今現在はこんな感じでやってるんだな、とご理解してもらえばいいかと思います。まぁ一応仕事依頼は受け付けているのですが、こんな感じなので昔みたいなプロジェクト丸受け納期急ぎとかはできません。しかし、なにかのお手伝い程度にはなるかと思いますので、昔の私の作品を当時気に入っていただけていた方からのご相談は歓迎です^^


とだいぶ詳細は省いて書いたつもりですが、今年も今までみたいなまた楽器いじっただの好きな女優さんの話など、くだらない事を書いていこうと思います。よろしかったらお付き合いください。

ということで、本年もよろしくお願いいたします。

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