犬について

以前くそどうでもいい猫のネタ書いたので、今度は犬ネタ書きます。

私が上京して初めて住んだのは稲城市だったのですが、当時3~40年前ですので今もそうかはわかりませんが、基本犬は放し飼いでした。昼間歩いていても足元に知らない犬が2・3匹絡んでくるのは当たり前でして、最初はすごくびっくりしました。そして、深夜、腹減ったのでコンビニに弁当でも買いに行こうと抜け道の路地を歩いていたら犬がキャンキャン吠えてきて、いつものことだと思って無視して歩いていたら思いっきり右足に衝動が走り、犬の唸り声とおそらく噛まれたであろう感触に思わず全力疾走して逃げました。本来ならここで最寄りの交番行けば治療代・賠償金を飼い主に請求できたのでしょうが、とにかく弁当買って逃げることしか頭になくて全力で逃げました。アパートに着いて足をみたら、見事に牙4つ分の穴がジーンズに空いていました。その晩は弁当食べてすぐ寝たんですが、朝起きたら右足がパンパンに腫れてて、色も膝下からくるぶしまでどす黒く(青あざなんて甘いもんじゃなく)変色しており、引っ越してまもなくまだ住民票とか登録してなかったので健康保険証持って無くて病院に電話したら、今の日本では狂犬病はまずないだろうから、2・3日様子みて腫れがひかないようなら通院してくださいとのこと。まぁ大事には至らず、3日くらいで腫れも引いてきたので助かりました。

またある日電話回線も引いていない時に夜公衆電話で通話してたら犬8匹くらいにボックスを囲まれて、噛まれた記憶も蘇り、かなりヤバい状況だと判断し、まずドアを蹴破って犬2匹くらいを蹴散らしたらその隙間を全力疾走するという計画を立て、電話ボックスからアパートまで約100m、全力で走りました。まさにバイオハザードの世界です。いや、当時はまだバイオハザード発売前でしたけど。稲城市って新宿まで30分もあれば行ける街なんですけど、秘境です。長野ですらそんなアウトローな町はありません。

稲城市の住人の方すいません。しかし事実です。


そして10年以上経ち、姉がペット禁止のところに引っ越すというのでここの家で犬を飼うことになったのですが、甲斐犬という品種らしく、黒と茶色が縞々のような一見小汚い中型犬でした。ところが、この犬妙に人に好かれる犬で、散歩で公園を通りかかると小学生が群がってきて触らせて~というので、はいはいどーぞどーぞと触らせまくりました。またある時はガラの悪い高校生が対面から歩いてきてこっちガン見してきたので、40過ぎて喧嘩かよ、うぜぇ、犬、おまえ噛みついてがんばれ、と思ってたら「かわいい犬っすね」と拍子抜けすることを言われ「お、おぅ…」と答える、そんな日常でした。甲斐犬なんてわたしはそれまで存在を知らなかったんですが、結構な確率でお年寄りの散歩の方々に「その子は甲斐犬?」と声をかけていただきました。へぇ、こんな小汚い犬も有名なんだなぁと思った次第です。

犬はほんと従順です。しかし人間にこび売ってるみたいで、なんか生物としてどうなのと思った次第です。

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平林征児's DTM

気まぐれ日常メモ