ホンモノのARグラスを体験してみた

まず、この手のメガネ型ディスプレイモニタを最初に体験したのは約30年ほど昔、SONYが発売していたグラストロンでした。売り文句も今のARグラス同様、大画面で大迫力というものでして、当時まだブラウン管テレビが主流だったこともあり手軽に大画面ディスプレイを入手できる時代ではなかったのです。そこで、グラストロンというやつが売り文句どおりだったら邪魔な大型テレビいらなくなってありがたいなと思い、電気屋で試用してみたんですけど・・・完全なおもちゃでした。3センチ四方ぐらいのLEDモニターを虫眼鏡で覗くという構造だったんですけど、まさにそれでした。すっかり失望した私はそれ以来こうしたガジェットに興味はなかったのですが、まぁ先日の詐欺にもあったとおり、Youtuberさんがこぞって最近のARグラスを褒め称えているのを観て、改めて興味を持ったのであります。で、今回、詐欺や昔のグラストロンの失望体験も含め、まずはレンタルしてみようと思いまして、kikitoというdocomo直系のレンタル会社から2泊3日で6980円だったかな、かなり割高ではありましたが「XREAL air2」というやつをレンタル申し込みして本日届きました。家の環境では、USB-C to USB-Cでモニターを接続できるのはMac miniだけなのでMac miniのディスプレイとして接続、使用してみたところのファーストインプレッションを書きたいと思います。まず、グラスの装着感ですが、かなりいいです。普通の眼鏡に比べたら軽いとは言えませんが、VRみたいなかぶるタイプに比べたら全然マシです。ちょっと重めの金属フレームの眼鏡といった感じでしょうか。でも鼻に当たる箇所や耳にかかる箇所がとても柔らかくなっており重量を感じません。で、肝心のディスプレイ機能ですが、大画面大迫力というのは期待外れでした。まぁ大きさだけで言えば、普通にパソコンで27インチくらいのディスプレイを見ている感じです。しかし、画面の周りが真っ暗で、解像度がめちゃくちゃ高く、これもレビュアーさんがよく言っているんですが、小さい映画館の一番後ろの席からスクリーンを見ている感じに近いです。映画や音楽ライブを没頭できるほど画質はいいです。試しにDVDとBlu-rayを観てみたのですが、さすがにDVDは画像の粗さを感じましたが、Blu-rayはほんとすごく綺麗でした。俳優さんの顔の毛穴まで見えるんじゃないかと思えるほどの分解能で、音はいつも使用しているオーディオヘッドフォンをグラスの上からかけてみていたんですけど、メガネ同様ヘッドフォンも苦にならない装着感でした。そして、一番最初から不安だったのは私の老眼(+2.5)なんですけど、老眼鏡をかけなくても全く問題なく鑑賞できました。普段はPCのモニタとか老眼鏡がないと何も見えないんですけど、これはどういう理屈かわかりませんが、裸眼でばっちり像がぼやけることなく鑑賞できました。結論からして、これは買ってもいいかもしれません。無くても生活に困ることはないんですけど、ドラマや映画や音楽ライブ鑑賞には非常に有用なデバイスだと思います。まだ返却日まで二日ほどありまして、Windows機のDP to USB-Cケーブルを注文して明日届くそうなので、Windows機での使い心地次第で購入を決めようと思います。

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平林征児's DTM

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